◆連載企画◆第4回
塗り萌川商店ゲーム・メイキングの連載企画もいよいよ第4回目を迎えました。
今回は下絵に色を付けてゆく『塗り』についてです。
萌川商店にて、数多くの作品を手掛けているイラストレーター・吾妻しん氏の制作手法は以下のとおりです。
■制作の流れ
使用ソフトはPhotoshop CS4、Illustrator 10。
線画を抽出後、茶系に変える。
パーツごとにレイヤーを2~4枚作り、
各1枚目のレイヤーに下地の色を選択範囲で囲みながら塗りつぶす。
選択しきれなかった細かい部分はブラシツールで塗る。
影の部分を塗る作業。
1枚目のレイヤーを選択範囲で囲み、2枚目のレイヤーを乗算にしブラシツールで塗っていく。
部分的にベタにしたりぼかしたり流量を調整したりしてメリハリを付ける。
髪先や服のシャープな部分は指先ツールやパスで調整。
肌は立体感を出す為、3枚目のレイヤーにさらに色を付ける。
髪には指先ツールでツヤを入れる。今回の絵は描画モードを覆い焼きで。
スカートは、予めIllustratorで作成したチェック柄をプリーツごとに変形させてはめ込む。
ブレザーのボタンも同じく。
4枚目の肌レイヤーに薄いピンク色を乗せ、頬を染めさせる。
目に光を入れ、レイヤースタイルで外側に水色の光彩を入れる。
1枚目のレイヤーに覆い焼きツールで全体的にハイライト、
2枚目(または3枚目)のレイヤーに焼き込みツールでローライトを入れる。
線画をパーツごとに色分け。
汗やつり革をそれぞれのレイヤーで作成。
背景にモブ人物と背景画像を入れ、フィルタでぼかす。
人物が目立つようにうっすら白フチを入れる。
台詞と擬音を乗せ完成。
今回は下半身と顔の表情の差分も上記と同じように作成。
このような作業工程を経て、萌川商店のゲームで使用されている原画は描かれています。
次回は、これらの画像データを組み込んで携帯ゲームとして遊べるようにコンテンツ化してゆくオーサリング作業についてです。どうぞお楽しみに。
テーマ : 18禁エロゲー
ジャンル : アダルト